屋根裏王国住人1000人達成!!

本日より時を遡る事およそ10ヶ月。

 

2018年5月、吉日。

 

東京都足立区は綾瀬5丁目、

 

駅から歩いて10分というカフェとしてはあまり好立地とは言えない場所、

 

住宅街に片足を突っ込んでいるバス通りという中途半端な場所、

 

そんな場所にいつの間にかオープンしていた店、

 

それが珈琲と日常の屋根裏堂です。

 

 

そんな屋根裏堂がオープン当初からずっと継続して行ってきた事、それが「屋根裏王国身分証の発行」です。

 

 

 

屋根裏王国身分証とは【住人】から始まり【役人】【領主】…と、来店回数に応じてどんどん役職が昇格していく仕組みになっていて、見事昇格するとその都度、屋根裏堂から昇格祝いを貰えるという素敵なカードです。

 

その最大の特徴は2回目のご来訪でいきなり【役人】に昇格できるという事です。

 

つまり2回目で早速昇格祝いが貰えてしまうわけです。

 

昇格するごとに次の昇格に必要な来訪数は増えていくのですが、見事その道を踏破すると、より豪華な昇格祝いが貰えます。

 

 

初来店のお客さんに向けてプレゼンし発行するこの身分証は、その性質から発行すればするほどプレゼンする回数が徐々に減っていくのですが(リピーターさんにはスタンプを押すだけになるので)この度ついに【住人】の発行枚数が1000枚を突破いたしました。

 

目標は1万枚なのでようやく1割です!

 

最初の頃は1月で100人以上発行していたのですが、ここ最近は嬉しいことにリピーターさんが多く100人も発行できないこと方がほとんどです。

 

なので、このままのペースだとあと10年くらいはかかりそうです笑

気長にもほどがある!

そこを何とか2年くらいで達成できないものでしょうか…

 

2年で残り9000枚発行を達成するには単純に計算すると1ヶ月で375枚近く住人を発行する必要があるわけです。

 

今調べてみたら、都内において最も人口が多く、今もなお人口増加傾向にある世田谷区の人口推移予測でさえ、月に慣らすと毎月300人弱の増加というデータがありました。

 

つまり日本一人口が多い東京の中でさらに東京一人口の伸び率が良い世田谷区よりハイペースで住人を増やす必要があるという事です!笑

 

 

先日のねずっちぃ散歩のロケと言い、駅のポスターの撮影と言い(こっちは流れてしまいましたが泣)このところじわじわとメディアデビューを果たしてきていることもきっと追い風になってくれることでしょう!

 

ここらで、カフェ系雑誌の取材とか何かのきっかけでドーンと屋根裏堂がツイッターとかのトレンドになるかもしれません!笑

 

 

 

しかし、

 

自分で言っておいてなんですがね、

 

やっぱり出来ることならば自分の力で達成したい!

 

なんだか気が付いたらいつの間にか勝手に流行ってた。みたいなラッキーに期待しててもしょうがない!

 

飴みたいに差し伸べられたって嬉しくないんだ!!

 

 

でも、僕一人の力なんてたかが知れてます。

 

打倒世田谷区の為には、これまでコツコツ培ってきた住人や上位役職者の方々の協力が必要不可欠です!

 

1000人が一人当たり2人に屋根裏堂を紹介してくれればそれだけで住人が3000人になります!

 

そして新たに増えた2000人の住人の方がまた2人に紹介してくれれば7000人に!!!

 

今なら紹介した方と紹介された方両方にこの願いが‶叶う幸運のコーヒー豆”をお付けしますので、集めれば集めるほど幸福度が高まっていって、紹介した方がさらに誰かを紹介した際にも豆が貰えてどんどん幸せになるという幸せの輪、ハッピーサークルをつくりましょう!!!!!!いや、全然怪しくないです。全然全く大丈夫です。合法です合法。皆で幸せになりましょう。

 

 

 

と、まぁ冗談はさて置き!笑

 

幸運の豆は冗談にしても、僕が人に教えたくなるような、あるいは自慢したくなる店にしていけば2人どころかもっとたくさんの人に口コミしてくれるはずなので、僕は僕でこれまで以上にそこら辺を念頭に置いて頭を回していこうかと思います。

 

 

そして何より今回伝えたかったことは、

 

 

これまでご来店いただいた皆様のおかげでここまでやってこれました!

 

本当にありがとうございます!

 

これからも屋根裏堂を宜しくお願い致します!

屋根裏王国物語 第11話【屋根裏堂グランドオープン!】

9月から書き始めたこのブログも今回の投稿でとりあえずひと段落となります。

今後は何かしら書きたい事があればマイペースに書いていくような感じになると思います。

 

さっき何となしにこのブログのアクセスカウンターを初めて覗いてみたのですが、意外にも日々30~50件のアクセスがあって少し驚きました。

(アクセスのしにくさと知名度的に10人かそこいらだろうと思っていたので笑)

恐らくほとんどの方がインスタからわざわざ見に来てくれている方かと思います。

いつもお付き合いいただきありがとうございます。

 

もう少しだけお付き合いください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、これまで屋根裏堂をオープンするまでの流れをざっと書いてきたわけですけれども、今回はグランドオープンとその前日に実施したプレオープンの事を書こうと思います。

 

屋根裏堂のオープン日は2018年5月13日の日曜日です。

その前日の5月12日の土曜日がプレオープン(練習営業)でした。

 

プレオープンの前日。内装diyや、インテリアの配置、面倒な書類申請の手続きやメニュー作り等も終わって、後はひたすらに営業に備えての仕込みや、厨房内やレジ周りの物の配置、そしてひたすらイメトレ→イメトレ&イメトレな時間となっておりました。

 

手伝いに来てくれていた友人にお客さん役をしてもらって、入店→ご案内→注文→調理→提供→身分証の説明→お会計という流れをロールプレイングしていたわけですけれども、何回やってもうまいことハマらず、どうにもしっくりこないまま不安を抱えながらプレオープンを迎えることになりました。

 

 

 

プレオープンは、店前に看板を置く以外、特に大々的に宣伝もしていなかったので、基本的には友人知人で店内は埋め尽くされており、それ以外のお客さんは「たまたま目の前を通りかかって練習と分かった上で入ってくれた懐の深い方」のみでした。

 

何か不手際があったとしてもこの日ばかりは「プレオープンだから仕方ない」という大義名分を掲げることが許される日だった上に「基本的には身内しかいない自分にとってホームな状況」で、さらに前職の同僚が手伝いに駆けつけてくれるという勝利が約束された日でした。

 

そして結果から言ってしまうと、準備不足や自分の想像力の甘さを思い知らされることになりました。

 

実は当日の記憶はほとんどありません。

何かを考えている余裕なんて全くありませんでした。

今にして思えば、慣れない初日にしていきなり満席を体験したわけですから、バタバタして当然だったとは言えます。

慣れてきている今でもいざ満席になるとちょっとばかし大変ですから。

 

とにかく、ありとあらゆる問題点をメモしておきました。

そして、友人たちにもお客さんの立場として気になった事や、改善ポイントを書き出してもらいました。

それらは確か大小合わせて3,40箇所はあったと思います。

 

優しい仲間たちに見守られながらなんとか無理やり乗り越えたものの、こんな状態でグランドオープン何て迎えられるのか・・・?

 

ワクワクして堪らないはずのグランドオープン前日、明日はプレで手伝ってくれた元同僚もおらず、本当に一人で全てをやり切らないといけない。

 

そう思うと正直不安の方が大きかったような気がします。

圧倒的に準備不足だったのです。

 

やってみて初めて必要だと気が付いたアイテムや、食器やグラス、材料の効率的な収納場所。

極めつけは冷蔵庫の配置等、全てを解決しようとするとあまりにも時間が足りな過ぎました。

 

そして迎えたグランドオープン当日。

ものの見事に撃沈しました。

もう笑うしかないレベルのテンパり具合で、例によってあまり記憶がありません笑

 

どれくらいテンパっていたかと言いますと、テンパりすぎて、コーヒーをハンドドリップする時に、ドリッパーの下にサーバーをセットするのを忘れて抽出を開始して、そのまましばらく抽出した珈琲を地面に垂れ流し続けていたところを、客席に座っていた友人と一般のお客さんに指摘されて気が付くという在り得ないミスをするくらいテンパっていました。

 

お風呂の栓を閉め忘れているのに気が付かないで「お湯なかなか溜まらないなー」と思いながらお湯が排水溝から流れていく様をしばらく眺め続けた経験がある方はいますでしょうか?

もしいたら友達になってください。

 

冗談はさておき、それを目撃してしまったお客さんからしてみれば「とんでもない店に入ってしまった」と思ったことでしょう。

 

当然ですが、その方はそれ以来一度もご来店されておりません。

 

 

 

 

 

そんな具合で、僕は最高の営業で華々しくスタートダッシュを飾る事は残念ながら出来ませんでした。

 

しかし、そのおかげで直すべきポイントはたくさん見つかったので、それを一つずつ解決していくという目標を立てることが出来ました。

 

転んでもタダでは起きるわけにはいかない。

失敗は仕方ない。その結果はもう変えようがないから諦める。

でも、その失敗から何かを得ようとすることは出来る。

 

 

知覚動考

 

 

この言葉は最近知ったのですが「ともかくうごこう」と読みます。

 

知って、覚えて、動きながら、考えるということらしいです。

上手いこと考えるもんだなと思いましたが、なるほどなと。

 

やっぱり自分で経験しないと分からないんですよね。絶対に。

そして思いついたら即行動。分かっていても中々難しいですよね。

 

 

唐突ですが、最近思ったことがありまして、まず ‶大金持ちになりたくない人はいない” と仮定します。

その上で、例えば不老不死になったとして、無限に時間があったとしたら、どんな人だって絶対に大金持ちになることは出来ますよね。

 

めちゃくちゃ勉強して、医者になることだってできるし、経営を学んで起業家にだってなれる。失敗しても、時間は無限にあるから何回でもやり直せる。

勉強が嫌いならアルバイトでもコツコツ毎月1万円ずつ貯金してもいつかは大金持ちになれますよね。

 

でも実際は不老不死じゃないので、時間は限られているわけじゃないですか。

まぁ、目的の物はお金じゃなくても何でも良いんですけど、人間が手に出来るもので、無限に時間をかけられて手に入らない物は基本的には無いと思うんですよ。

 

なら、只でさえ限られたその時間を無駄にするわけにはいかない。

だから動きながら考える。

 

「時は金なり」って何となくは理解した気になっていたけど、真の意味はそういう事なのか!とまた一つ真理の扉を開いた気がします笑

 

 

 

例によって話が脱線しましたが、失敗してもまったく落ち込まないのはいけませんが、やらかしてしまった事をずっと引きずっていても意味がないということですね。

無理やりにでも頭の中を変換して、改善できることから改善していくという事を続けていく事が大切だと思います。

 

そして、そのためのモチベーションを得るには明るい未来を想像するのが一番手っ取り早いです。

現実でどれだけ失敗していても、せめて想像の中でくらい完璧に成功している自分を思い描いたって良いと思うのです。

そして、その現実と想像のギャップを埋めるために頑張るわけです。

 

残念ながら時間は無限には無いので、自分に発破をかけるために制限時間を設けたり、周りの人に言いふらすのも良いかもしれないですね。

 

でも偉そうに書いてますけど、僕自身全然理想の状態とは未だ程遠い所にいます。

 

それでも、もしもこのブログを最初から最後まで読んでくださった方で、いつか自分も店を出したいと思っている方がいたとしたら、全力で応援させてください。

自分の至らない体験談を書いてきただけですが、ほんの少しでも参考になっておりましたら幸いです。

 

もし、お店に来て下さることがあれば色々お話が出来ると嬉しく思います。

 

もちろん、開業を目指していないそれ以外の方でも。

 

 

 

仕事の合間に

 

親しい人との食事に

 

散歩の途中に

 

仕事や勉強をしに

 

本を読みに

 

考え事をしに

 

ちょっと座りに

 

友達とのおしゃべりに

 

そうして、皆さんの日常の中に屋根裏堂が溶け込んでくれていったとしたら、それに勝る喜びはありません。

 

珈琲と日常の屋根裏堂。東京都足立区は綾瀬にて営業中。

屋根裏王国物語 第10話 【オープンまでの1ヶ月】

毎週金曜日の投稿を続けておりましたが、昨日の投稿をすっかり忘れてしまっておりました。

 

例え読んでいる人が少なかろうと、影響を受ける人がいなかろうと、こういう自分で決めたルールを破ってしまうのは本当にダメですね。。

 

こういう小さなほころびがいつか大きな穴になってしまうものです。

 

1回やってしまったら2回目はもっと簡単にやってしまうようになります。2回やってしまったら気が付いたら10回、そしていつかそれが当たり前になってしまう。

 

マザーテレサが同じようなことを言っていましたね。

 

この屋根裏王国物語は全11話の予定なので、つまり来週が一応最終回になります。

 

あと1回ですが、最後はバシッと決められるように期限厳守します!

 

そんなわけで、本編です。

 

 

 

 

資金調達、物件の契約、諸々の申請や手続き等、これらの作業がちゃんと完了したのは全てオープン日から遡って1ヶ月以内の出来事でした。

 

もちろん、それよりも前から色々やってはいました。

でも、それらの事が「完了した」と言えるようになるのは大体オープンまで1ヶ月を切ったという期間でした。

 

それはつまり、最後の最後まで何があるか分からないということです。

 

僕もオープン間際に事件が起きました笑

 

 

 

物件の引き渡しが2018年の4月30日

 

そしてオープン日は5月13日(日)でした。

 

なので約2週間で内装を完成させて、保健所から営業許可証を貰う必要がありました。

 

しかし、居抜きの物件だったので、厨房器具やテーブルや椅子などはそのまま流用できるような状態だったので、大掃除と、開梱作業と配置だけしてしまえばとりあえずは大丈夫なはずという状態でした。

 

引き渡し初日は、母に車を出してもらって、実家に保管していた分の自分で買い足した厨房機器などの荷物を運び入れて、それからはひたすらキッチン内の大掃除をしました。

 

そして、引き渡しから2日目に当たる5月1日に営業許可申請に行くのですが、そこで大変なことに気が付いたのです。

 

5月の頭と言えばGWの時期ですよね。

 

GWは保健所も休みなので、検査と手続きが出来ないわけですね。

 

で、GW開けを待っているとオープン日までに営業許可証の発行が間に合わないじゃないか!!!

 

それだけは避けなければと必死にお願いして、何とか翌日2日に検査に来て頂けることになったのです。

 

土日を挟んでも約1週間で発行可能ということだったので、11日には絶対に間に合うはず。

 

オープン前日の12日にプレオープンをするつもりだったので、それにも間に合う。

 

やれやれ一安心。

 

 

 

そう思っていました。

 

ですが事件はその次の日に起こりました。

 

店舗の入り口は電動シャッターがあるのですが、朝お店にいくと、そのシャッターがうんともすんとも動かなかったのです。

 

この辺のことは当時のインスタにも書いてあるので詳細は割愛しますが、とにかくシャッターが開かないトラブルのせいで、予定していた検査が出来なくなってしまったのです。

 

そして3日からはGWに突入するため、次に検査できるのは週明けの7日(月)という事態に。

 

あ、これはダメかもしれない。

 

本気で諦めかけていた時に、開かないシャッターの前で立ち尽くしている僕に検査員の方から目の前の暗闇をかき消すような福音が届いたのです。

 

 

それは「検査をクリアさえしてしまえば、許可証が交付される前でも営業可能」という衝撃の事実でした。

 

つまり、7日に検査しても、そこでクリアできれば、その時点で営業可能になるということです。

そして、7日に検査を受け、無事に営業許可が下りたのでした。

 

これ結構僕と同じような勘違いをしている人って多いのではないでしょうか。

 

 

でも、どのみち審査がクリアできなかったら結局別日にやり直しになってしまうので、余裕を持って申請しないと今回のように土壇場でイレギュラーが起きた時に僕のように焦る羽目になります笑

 

僕の場合は最短で行動をしていたのですが、そもそも引き渡しから2週間後にオープンっていう設定自体が結構ギリギリだったのでこのような事態になってしまったわけですね。

 

昼前からお店についていたのに、結局店に入れたのは夕方18時過ぎ頃になり、その間検査員の方を始め、いくつかの業者さんとの予定を変更せざるを得なくなり、さらには日付指定していた荷物はどんどん配達されてくるのに店前に置いておくしかないから、その場を離れることもできず、挙句の果てに雨まで降ってたあたりで逆に吹っ切れました笑

 

 

 

その後は大きなトラブルもなく、無事に12日のプレオープンを迎えることが出来ました。

 

しかし、ただでさえギリギリの準備期間の内の1日を無駄にしてしまったのは本当に痛かったです。

 

どれだけ事前に備えていても、イレギュラーというのは起こるものです。

でも、また同じような事が起きたら今度はもう少しスマートに解決できるようになっていると思います。

 

結局のところ、こうやって失敗しながら少しずつ経験値を上げていくしかないわけですね。

なんだかんだ言っても、最終的には何とかなったのでむしろ運が良かったんだろうなと思うことにしました。

 

 

 

次回 屋根裏王国物語 第11話【屋根裏堂グランドオープン!】 11月15日更新

屋根裏王国物語 第9話 【約10ヶ月の準備期間ど要書類や諸々の手続き編】

もしも、ひっそりと続けているこのブログの初めからここまで欠かさずに読んでいる方で「いずれ自分で店を出したい」と思っている方がいたとしたら、その人に取っては既に分かり切っているような内容になるかと思います。

 

まさか店を出すためにどんな事が必要なのかを調べていていきなりここにたどり着くということは考えにくいからです笑

 

それでも、僕がお店を開けるまでの流れの中では、省略することのできない大事なことではありますので、きちんと書いていきます。

 

また、今回書くのは「ワンオペのカフェをオープンするのに必要な資格と申請」に関してのことなので、それ以外の業態だと必要な事(例えば深夜における酒類提供飲食営業開始届出書など)に関してはまったく触れませんので、あくまでも参考程度に読んでいただけると幸いです。

 

 

 

 

今回はズバリ「店を出すのに必要な資格とか、手続きってなんなの?」という所です。

 

とは言え、ちょっと調べるだけで色々なサイトに色々書いてあるので、さらっと触れる程度にしておきます。

 

いないとは思いますが、本気でお店を出そうと考えていていきなりここにたどり着いてしまったとしたら、何かの間違いだと思いますので、今すぐちゃんと適切なサイトで調べ直してください笑

 

 

 

そんなわけで本題です。

 

まず、お店を出すのに必要な資格は?という部分に関して。

 

これは意外と良く聞かれるのですが、

 

例えば「調理師免許って必要なんですか?」

 

という質問です。

 

 

これは、実は必須ではありません。

 

企業などで雇用条件に調理師免許が必要な場合があったりはしますが、無くても店を開けることは可能です。

 

事実僕も取得しておりません。

 

調理器具の扱いや食材の管理方法、食品衛生に関する知識等を得られるので、もちろん持っているに越したことはないですが。

 

 

お店を出すために必要な資格は2種類です。

 

『防火管理者』と『食品衛生責任者』

 

この二つがあれば、だれでも開業可能です。

 

しかし、防火管理者は2日間、食品衛生責任者に至っては1日の講習とペーパーテストを受ければ取得可能です。

 

 

防火管理者は、後述する管轄の消防署に届け出る防火対象設備使用開始届を出す際に必要になります。

 

また、食品衛生責任者は、保健所に届け出る飲食店営業許可書の申請をする際に必要です。

 

 

そんなわけで、カフェを開業するに当たって最低限必要な届け出は、

 

『防火管理者選任届』

『防火対象設備使用開始届』

『飲食店営業許可書』

『開業届』

 

このあたりです。

 

 

さらに、自分で確定申告をすることになるわけですが、通常の確定申告よりも控除額の大きい青色申告を行う場合は

 

『青色申告承認申請書』

 

も必要になります。

 

これは必須ではありませんが、節税に繋がり利益が大幅に変わってきますので、やらない人はほとんどいないのではないかと思います。

 

 

これらの中で特に気を付けなくてはいけないのは、営業許可証ですかね。

 

オープン日までに取得しておかなくてはいけませんが、平面図が必要だったり、厨房設備の準備等がある程度済んでいる状態で監査員の方に目視検査をしてもらう必要があるので、申請できるタイミングが早すぎても遅すぎてもダメなシビアなものなので、注意が必要です。

 

申請してから、監査員の方にお店に来てもらうスケジュールを決めて、その後許可証が手元に来るまで約1週間程度かかります。

 

また、万が一監査してもらった結果許可が下りなければ、不適切な箇所を直して、再度監査を依頼しなければいけなくなるので、

 

もたもたしていると許可証が間に合わず、オープン日をずらす何て言う事態になりかねません。

 

ちなみに僕はよりにもよって監査院の方に来てもらう日にお店の電動シャッターに不具合が発生して店舗に入れない事態に陥って、監査日が後倒しになるというアクシデントに見舞われてしまいました。

 

ギリギリのタイミングで申請していたので、本当に焦りましたが、何とか頼み込んで翌日にもう一度監査に来てもらえるように予定をねじ込んでもらい、本当にギリギリで間に合いました。

 

不測の事態とはいかなる時でも襲い掛かってくるものだということをオープン前に思い知らされました。

 

あんなにドキドキして冷や汗をかいたのは久しぶりでした笑

 

居抜き物件ならば、厨房設備に関して図面で弾かれるということはまずないと思いますが、

 

・客席と厨房の出入り口の仕切りを外したままになっていた

・厨房内の手洗い場が壊れていた

 

何て言う理由でも弾かれてしまうので注意が必要です。

 

 

 

その他の申請はオープン後でも間に合うのですが、オープンしてから1ヶ月以内に出さないといけない物もあるので、全部1ヶ月以内にまとめて終わらせるのが良いかと思います。

 

書き方が分からない書類は適当にすまさずに、直接教えてもらいながら書いたりしました。

 

保健所に行き、消防署に行き、税務署に行き。

 

必要な事とは言え、オープン前後1ヶ月間は自分でも信じられないくらいの行動力を発揮しておりました。

 

ハッキリ言って、事務処理や申請はどれもこれも面倒な作業です。

 

なので、オープン前後のうちに面倒そうなことは全て済ませておくのがオススメです。

 

これらを全部済ませれば後はお店でやりたい事に時間を注げるのでそのモチベーションで頑張りましょう!!

屋根裏王国物語 第8話 【約10ヶ月の準備期間7戚麒圈

たまに地元のお客さんに「なんでここでお店を出そうと思ったんですか?」と聞かれることがあります。

その質問を受けるたびに内心「来たかっ!」と喜んでいます笑

なぜなら、屋根裏堂がここ綾瀬にオープンしたのは中々面白い偶然が起きたからで、エピソードトークとしては中々上質なストーリーだからです。

 

そしてこの質問を僕にして下さる方曰く「ここらへんにはこういう雰囲気の喫茶店とかお店があまりないから何でここに出そうと思ったのか気になって」ということなんですが、同時に「こんな店が近くに出来てくれてうれしい」という本当にありがたいお言葉を頂けるのです。

 

ここにオープンしてくれてありがとうと言われるほど嬉しいことはないです。

地域の人に必要とされるお店が屋根裏堂の目指すべきところですからね。

 

さて、話を戻します。

 

物件探しが中々思うように進まず、このままでは目標にしていたオープン日に間に合わなくなってしまうのではないか。

そんな焦りが僕の中で芽生え始めた頃に、北千住にマーケット調査と、良さそうな物件を探しに行った時の事です。

北千住と言えば少し前に大学のキャンパスが出来て、学生を中心に駅周辺もにぎやかになってきており、住みたい町ランキングにも食い込んでくるような近年人気の地域です。

 

昔からある商店街はいまだに営業しているお店が数多く残っており、逆に新しく入ったテナントも増えてきて、まさに新旧入り混じった様相の良い意味でカオスな街です。

 

しかし、人気地域が故に、やはり競争が激しく、良い物件はその分家賃も高く、とても僕の資金では手を出せないような物件ばかりでした。

凄い所は10坪の店で家賃はそこそこでしたが、居抜き造作代はなんと400万円と言う超強気な所もありました。

それでも2週間くらいで誰かが契約していました。

 

それくらい競争率の激しい街で、とてもじゃないけど難しそうだなとあきらめかけていたのですが

「一つ隣の駅はどんな感じなんだろう」と言うふとした疑問から、北千住の散策終わりの18時頃に綾瀬に降り立ちました。

 

そしてネットで調べて一番上にヒットしたカフェに行ってみました。

そこが、後に屋根裏堂になるお店なのですが、店内に入ると内装のイメージが僕がやりたかった物に大分近いものがありました。

 

 

「良い雰囲気のお店ですね。僕も実はこんな感じの店をやりたくて、今物件探ししてるところなんですよ」

「そうなんですか?どんな店にするんですか?」

「こうでこうでこうなお店にしようと思ってます」

「なるほど。実は、うちは逆にそろそろ閉めようと思ってるんですけど、ここはどうですか?」

「えっ」

 

 

こんな感じのやり取りを経て、その後も何回かオーナー夫妻と話し合いを行い、ついに契約する事に決めました。

 

前回のブログでも書いた通り、全てが理想の条件の物件ではなかったのですが、全てを拾っては進めないと悟った事、そしてこの運命的な偶然に何か感じ入るものがあった事、というのが最終的な決断の理由になりました。

 

今回の契約は間違いなく人生で一番高い買い物になりました。

そしてそれを実感させるかのように、契約書には大量のハンコを押すことになり

「このハンコで大金が動くんだな」と考えると少しドキドキもしました。しかし、何とか無事契約も完了。

 

ちなみに、この契約を結ぶ前に、実家の両親にも時間を貰ってじっくりと事業計画を説明する時間を設けました。

結果的に、ちゃんと本気さが伝わってくれて、その後も色々なところでサポートしてくれるようになったのですが、やはり家族にもちゃんと説明して理解してもらうというのは凄く大事なことだなと感じました。

 

それはある意味誠意なのかなと思います。

 

 

 

「契約書にハンコを押すまでは油断してはいけない」

 

 

とは、僕がお世話になっていた開業コンサルの方の言葉でしたが、まさにその通りでした。

 

と、言いますのも、実は物件の申し込みをしている段階で、別の人からも申し込みが入るという、所謂「競合」が起きてしまったのです。

つまり、同じ物件を狙うライバルが登場したということですね。

 

僕としては、せっかく腹をくくってここでやると決めた物件だったので、何としても決めたいと思っていました。

(相手も当然同じ事を思っていたでしょう)

 

とにかく、これまで進めてきた金額の交渉に暗雲が立ち込めてしまったのです。

オーナーとしてはより高く買い取ってくれる方に売りたいですよね。

 

ここら辺の話はあまりにも生々しすぎるお金の話になるので、さすがに詳しい内容は伏せておきますが、最終的に契約できたのはもちろん僕で、さらに、慎重に交渉を話し合いを繰り返して、想定していた金額以内で何とか収めることも出来ました。

でも、ここは本当に神経を使いました。

もしかしたら今頃は屋根裏堂ではない別の店だった可能性もあるということですからね。

 

だからこそのハンコの重みもありました。

 

 

 

ともあれ、物件探しと契約までたどり着くことの難しさを我が身で体験出来たのは、大きな経験になりました。

思えばオープンするまでの1年間は選択の連続でした。

しかもその1つ1つの選択が今後の自分に大きくかかわってくる大事な選択ばかり。

 

無数の分岐を繰り返してようやくたどり着いた形が今の「珈琲と日常の屋根裏堂」という店なんだと思うと感慨深いものがありますね。

 

これからも沢山の選択が待っているわけですが、その全てが同じくらい重たい物だと思うと、失敗するのは仕方ないにせよ、せめて後悔しない選択肢を選び続けていきたいものです。

 

 

 

次回 屋根裏王国物語 第9話 【約10ヶ月の準備期間ど要書類や諸々の手続き編】 11月2日 更新

屋根裏王国物語 第7話 【約10ヶ月の準備期間∧件探し編】

これまでの内容は独立するための下地作りや、どんな考え方をしていたかが主でした。

 

いよいよ、今回辺りからお店を開けるにあたっての実務的な話がメインになってきます。

その為、興味がある人は凄く興味があるだろうし、逆に興味がない人にとっては退屈な内容になるかと思いますので、ご了承ください。

 

ちなみに、僕は実体験を元に書いているので「小さな店でワンオペ営業をする」という想定での話になります。

 

 

 

さて、覚悟もできたし、料理の勉強もしたし、計画もしっかり立てた!

ならば、いよいよお店を出すために本格的に動き出すぞ!

 

となった人がクリアしなければならない課題は2つあります。

 

まず一つは

 

「物件探し」

 

そして次に

 

「資金調達」

 

 

この2つの課題をクリアし無いことには開店できません。

それくらい大事なところなので、今回はまず「物件探し」に関して書いていこうかと思います。

 

まず、物件探しと言っても、やることは基本的には住む家を探すのと同じです。

不動産屋なり、ネットのサイトなりで気になった物件を内見して、契約する。

それだけです。

 

それだけなのですが、普通に家を探すのとは大きく異なる部分があります。

それは【初期費用がめちゃ高い】ということです。

 

一人暮らしをしたことがある人はわかると思いますが、アパートや賃貸マンションも、契約するに当たって敷金やら礼金やら前家賃やらが掛かってくるので、初期費用は平均して家賃の3ヶ月分くらいだと言われております。

 

これが、飲食店などのテナントとしての物件だと、敷金の代わりに保証料というものが掛かってくるのですが、それだけで家賃の3〜6ヶ月分とかだったりします。

 

勿論物件によります。

 

が、そこにさらに礼金、前家賃、仲介料等を合わせるとざっくり家賃の6〜8ヶ月分の初期費用が掛かってきます。

家賃10万円の物件だったら60〜80万円ということですね。

 

さらに、居抜きの物件だった場合は造作代(前オーナーが使用していた調理器具や家具等の費用)が掛かってくることになります。

これは古い物件だと造作代無料という所もありますが、色々なところを内見した経験で言うと、そういったところは本当にボロボロで、本格的に内装に手を加えないと行けなかったり、使い物にならない物ばかりで結局自分で厨房器具などを買いそろえないといけなかったりするような事がほとんどでした。

 

それでも、スケルトン(内装が骨組みだけで完全に空っぽの状態)からデザイナーを雇って、図面を引いて工事して、水道や排水も引いて、エアコンの取り付けもして、、、とかするよりははるかに安上がりですが。

 

この造作代というのは前のオーナーが金額を設定しているので、一概にいくらとは言えないのですが、あくまでも僕が見てきたワンオペ営業型の店舗の物件での相場はざっくり50万~200万円くらいでした。

 

その金額に納得感があるかは結局内見して自分の目で確かめる必要があります。

僕は初期投資300万円で開業するという設定をしていたので、予算との折り合いが付くかも大事な判断要素でした。

 

とにかく、お店を開けるというのは当たり前ですが、それだけで大金が掛かってくるわけです。

一人暮らしの家だったら最悪どうしても気に入らなければまた引っ越せばいいのかもしれませんが、店舗の物件となると、お金の事もですが、お客さんがいる以上自分一人の問題ではなくなってくるので、そうはいきません。

 

だからより慎重になるわけです。

人生で一番大きな買い物になるかもしれない事を何も考えずに進めていく人はいないと思いますが、しかしここで大事なのは100点の物件を探そうとしてはいけないということです。

 

人生かかってるんだから100%納得出来る物件じゃないと開業したくない!!という人もいるかと思いますし、その気持ちはとても良く分かります。

 

中には、何年もかけて100点の物件を探し続けているような人もいると聞きます。

しかしその感も生活費はかかるわけで、貴重な運転資金を目減りさせてしまう恐れがあります。

資金が潤沢にあって道楽でお店をやるという人ならばそれもいいのかもしれませんが、そんな人はほとんどいないと思います。

 

自分の店で生計を立てようとしている人にとって、運転資金がいたずらに減ってしまうのは避けたいところです。

 

だからこそ、80点の物件が見つかったらもうそこに決めてしまうくらいの気持ちでいた方が良いと僕は思います。

70点の物件だったら、どうにか工夫して80点まで持ってこれないかを模索する。

70点以下だったら別の物件を探す。

 

これくらいが良いと思います。

 

さらに言うならば、絶対に譲れない条件は多くても3つまでが良いんじゃないかなと。

 

ちなみに僕が物件探しする上で設けていた条件はこちらです。

 

・23区内

・家賃10万円程度

・10坪程度

・カウンター付き

・1階路面店か2階

・DIYで何とか出来そうな内装状況

 

このあたりが最重要項目で、その中でも

 

23区内

家賃10万程度

1階or2階

 

の3つを絶対に外せない条件にしていました。

 

 

さらに、次に重要項目としていたのは、

 

・都内の主要路線から乗り換え1回までで来れる駅(アクセスしやすい駅)

・ウッドテイストの内装

 

という所でした。

 

 

結論から言うと、僕はこれらのほとんどの条件を満たす店を奇跡的に見つけることが出来ました。

ただし、妥協した部分ももちろんあります。

 

一番大きかった妥協点は「カウンター付き」という部分です。

ワンオペカフェと言えばカウンターというのはもうお決まりですが、この条件さえ捨てれば、ほぼ完ぺきに近かった今回の物件で、

僕はこの条件を切り捨てることを決めました。

いざとなれば自分で作れるんじゃね?と考えたのもあります笑

そもそも、僕がカウンターにこだわったのは「目の前でドリップして提供する」というスタイルを実践したいがためでした。

今は色々工夫した結果それに近いことは出来ているので、80点を85点くらいまで自分で持ってきたといってもいいと思います。

 

次に切り捨てたのは、「アクセスしやすい駅」という部分です。(綾瀬に住んでいる方ごめんなさい笑)

屋根裏堂がある綾瀬という駅は隣が北千住というまぁまぁ大きな駅なのですが、新宿や渋谷あたりから来ようとすると30分くらいはかかってしまうような駅です。

 

それはつまり、外からのお客さんを呼びにくいということです。

その時点で屋根裏堂は「地域密着型の地元民に愛される店」を目指すということになるのですが、元々僕が目指していた店はそういう店だったということもあり、下手に外からのお客さんを意識するよりもそっちに集中するぞという覚悟を後押しする結果になりました。

 

絶対に妥協できない所ももちろんあるかと思います。

それは自分の店の色になるはずなので、とことんこだわっていいと思うのですが、こだわりすぎていつまでも開店できなければ本末転倒ですよね。

 

だからこそ、絞りに絞った3つくらいを最重要項目にするのが良いんじゃないかなーと思います。

そこが決まっていれば、内見する時にどんなところを確認するべきかということも見えてくると思います。

 

いざ内見してみると、想像以上に「思うような物件がない」ということに気が付くと思います。

妥協しすぎて全然やりたいイメージと違う店を無理やり開けてしまうのももちろんダメだと思いますが、少しでも良いなと思ったら、後は早い者勝ちなので、いかにスピーディに決断できるかが良い物件を取得する鍵になってくるはずです。

 

理想と現実をどちらもしっかりと見極める目を養うためにはとにかく内見しまくるしかないです。

試行回数を増やせば、判断材料がどんどん増えていきますからね!

最善のタイミングで最善の判断を下すために、自分の目を内見することによって育てていく事が重要です!

 

なので、とにかくまずは手当たり次第に内見しまくるのが良いかと思います。

 

 

百聞は一見に如かず、千聞とてまた然り

 

 

 

次回 屋根裏王国物語 第8話 【約10ヶ月の準備期間7戚麒圈

屋根裏王国物語 第6話【10ヶ月の準備期間-料理編-】

会社を辞めてからオープン予定日まで10ヵ月。

 

この10ヵ月の過ごし方が今後の僕の人生に大きく影響を与えるだろうと心に刻んで、しっかり計画を立てました。

まず、店を出すに当たって、兼ねてから考えていたことの一つが「レストランでの調理経験を積む」ということでした。

 

と言いますのも、僕は新卒から7年間飲食店で働いては来ましたが、基本的にはホールで働いていたので、本格的な調理をしっかり教わったことはほとんどなかったのです。

 

ですから、包丁の扱いや、フライパンの振り方、食材の管理の仕方等、「何となくはわかってるけど、自信はない」という部分を解決したかったんです。

そこで、10ヵ月の内の初めの6ヶ月間はキッチンでアルバイトをしようと決めていました。

 

とは言え、たかだか半年程度の準備期間で一流シェフの技術を継承するなんて無謀な事を考えていたわけでもないです笑

僕はワンオペ営業において、フライパンをあおったり、盛り付けが繊細だったりの「一つの作業に時間がかかる」ような事はなるべく排除するつもりでした。

 

なので、ランチは基本的にカレーとトーストだけで行くと決めておりました。

つまり「ドリンクメインの軽食だけ扱う系のカフェ」をやる予定でした。

 

初めから本格的な料理をするつもりがなかったので、料理における本当に基本的な知識と技術だけしっかり身に付けたかったのです。

その為には、実際に現場で体で覚えるのが一番だということで、東京の丸の内にある大きいレストランと東京駅に入っていた小さいレストランで掛け持ちでアルバイトを始めました。

 

準備期間中はお金を貯める目的もあって茨城の実家に帰っていたので、毎日茨城から東京まで通っていたのですが、

朝の8時頃に家を出て、10時から23時まで働いて終電近くの電車で帰宅するというスケジュールで週5,6日みっちりフルタイム働きました。

正社員で働いていたころよりも働いてました笑

 

なぜ大きい店と小さい店で掛け持ちをしていたのかと言いますと、それぞれのお店ごとに身に着けたい事があったからです。

 

大きい店は丸の内のメインストリートにある、従業員数も多いレストランで、扱っている食材も高級食材が多く、どちらかというとアッパーなお店で、ここでは、前菜場というポジションで、ひたすら色々な野菜を切ったり、処理したりという仕事を料理のプロに教わることが出来ました。

 

小さい方の店は従業員も少なく、駅構内にある店なので、旅行客や観光客、ファミリー等が多い、どちらかというとファミレスに近いタイプのお店でした。

キッチンで働いているのは基本的に2人だけで、ここでは、フライパンを使った調理から、パスタやサラダまで、幅広く色々な事を実際に調理しながら覚えることができ、人数が少ない中でどう効率化していくかということを学べました。

 

大きな店で細かいことをしっかり覚えて、小さい店ではそれを実践に生かす、というような住み分けが出来ておりました。

ちなみにどちらのお店にも、採用の段階で僕が半年程度で辞めてしまうことはお伝えしておりました。

にも拘らず、どちらも応援して下さって、丁寧に色々な事を教えて頂いて本当に感謝です。。

 

週のほとんどはアルバイトをしていたのですが、休みの日はと言いますともっぱらデザートの試作をしておりました。

ここら辺はインスタでも上げたりしていたのでご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、大分苦戦しました笑

一生分ロールケーキを食べた気がします笑

 

作っては失敗して、作っては失敗して、それでも練習するためにまた作って。。。

しまいには近所の方に配ったりもしました笑

 

この時に試作していた、コーヒーゼリーとシナモン塩チョコパイはメニューにも採用され、多くの方に召し上がって頂いております。

ロールケーキに関しては、あまりにもうまくいかな過ぎて一旦棚に上げることにしました笑

出来ないことに囚われすぎて、他の事が間に合わなくなったら本末転倒だ!という言い訳をしながら笑

 

とにかくデザート(とりわけケーキ)は普通の料理よりも全然難しいということが分かり、パティシエってすごいんだなっていう事を思い知らされたわけです。

 

それでも、料理の方に関してはおかげ様で基本はある程度理解することが出来ました!

まぁ、ランチは基本カレーなんで、あんまり意味はないかもしれないのですが、それでも知っているのと知らないのとでは大きな違いがあります。

まず、自信が付きますし、味付けが上手くできるようになると、色々な事に応用が利きますからね!

ちなみに、シェフに教えてもらったレシピだけでなく、料理本だったり、アプリだったりもかなり参考にしております。

 

半年という期間で実践しながら集中的に身に着けていったので、ほんのさわり部分だけかもしれませんが、軽食しか扱わないお店ならばそれで十分だと判断しております。

 

まぁ、結局夕方以降パスタとか始めているわけなんですが笑

これからもやりながら出来ることと出来ないことをしっかり見極めて、やるからには中途半端なものはやらないで、自信を持ってお金を受け取れるようなメニューをこれからも開発していきます!

 

そして、いつか自家製屋根裏ロールが実現できるようにがんばります笑

 

 

 

次回 屋根裏王国物語 第7話 【10ヶ月の準備期間-物件探し編-】 10月19日更新

屋根裏王国物語 第5話 【サラリーマンを辞める覚悟】

個人事業主になる。

 

という事は、経営者になるということです。

 

ワンオペ店主になる。

 

という事は一国一城の主になるということです。

 

 

 

個人経営を始める人のほとんどは、どこかで下積みをしていたり、あるいは全く畑違いの業種からチャレンジするなんて言う人もいると思います。

 

いずれにせよ、人や会社に雇われて、決まった金額のお給料をもらって、それで生計を立てていた人が大半だと思います。

 

もちろん僕もそうでした。

 

 

会社という大きな船に乗って、船長(社長)が指示した方向に乗務員(社員)は船を漕いでいるわけです。

その船は一般的に大きければ大きいほど安全で、沈没しづらいです。

でも、そこにはルールや規律があり、基本的にはそれに従って皆で協力して目的地を目指します。

目的地に到着して、積み荷を市場で売りに出して、その儲けの中から乗務員には賃金が支払われます。

儲けが大きかろうが、思ったよりも少なかろうが、乗務員は一定の賃金が保証されているので、安心して働くことができます。

運悪く、旅の途中で怪我をしても船が蓄えているお金から治療費を負担してくれます。

船の働きやすさを良くしていく事によって、良い乗務員が長く働いてくれるので、船長も助かります。

船長はそうして船をどんどん大きくしていきます。

船長の方針で船は時に進路を変えながら、前に進んでいきます。

大きな船に守られながら、大変で辛いこともあるけど、やりがいも感じながら船を漕ぐ人。

それがサラリーマンです。

 

 

一方で、その大きな船から降りる人もいます。

降りる理由は、様々ですが、自分の小さな船で別の目的地に向かって漕ぎ出していく人がいます。

わざわざ、大きくて比較的安全な船から降りて、自前の小さくて不安定な船で漕ぎ出していく人はその先に何を見ているのでしょうか。

一人で漕ぎ出した小さな船はちょっとした波にも船体がぐらつくし、独りぼっちで孤独です。

けがや病気をしても自分でなんとかしないといけないし、食べ物も自分でどうにかするしかありません。

それでも、自分が目指している目的地に向かって懸命に漕ぎ出していくのです。

目的地に向かう方法は自由です。

何をするにも自分次第。

思いついたことは誰の許可を取ることもなくできます。誰にも管理されないので疲れたら好きな時に好きなだけ休めます。

それは、ある意味やりたい事を思いっきり出来るということなので、凄く充実していますし、ほかの船に乗っている人からみたらとても楽しそうに見えます。

でも、休んでいる間は当然船は前に進みませんし、それでもお腹は空きます。

なので、自分の事を自分がしっかりと管理していかなくてはいけません。

 

進む先に何が待っているかは行ってみないと分かりません。

宝の島にたどり着くかもしれないし、途中で力尽きて船が沈んでしまうかもしれません。

その時に、助けてくれる船長はいません。

なぜなら、その船長は自分だからです。

自分の責任において、自分だけの船で自分が目指したい場所を目指す。

それが脱サラです。

 

もしかしたら、失敗してしまうかもしれない。

宝の島にたどり着けるかどうかは約束なんてされていません。

それでも、自分の中にある地図を信じて、誰が何と言おうと必ずたどり着いて見せると啖呵を切れるか。

その先にある物をはっきりとイメージできていて、周りの人に語れるか。

 

そのイメージがなければまだ、大きな船を降りる時ではないのかもしれません。

その船を降りてまでして、やりたい事が何なのか。

考え出すとキリがありません。

 

色々悩みまくった結果、それでも船を降りると決心して周りを見ると、同じく小さな船で漕ぎ出している仲間が沢山いました。

先を行く仲間に道を聞くのは何も恥ずかしいことじゃないです。

バンバン周りに頼った方が良いと思います。

 

僕も色々な諸先輩方に色々なお話を聞かせて頂きました。

その結果、正解なんてものはないということが分かりました。

 

少なくとも、自分の人生を自分の選択で進んでいければ、その先にどんな未来が待ち受けていてもそれを受け入れられるはずです。

もちろんやるからには僕も含めて皆、成功を目指しています。

 

それは大前提です。

でも、不安をゼロにする事なんてできやしないんです。

 

だから、万が一の事態もちゃんと想定するんです。

最悪のパターンを想像して、沈みまくるんです。

そして、もしそうなったとしてもやりたいのか?ということを自分に問いかけます。

 

そのリスクに見合うだけの希望があるのか。

それは自分にしかわかりません。

 

その答えが出た時こそ、船を降りるかどうかを決断する時だと思います。

 

 

 

 

そして、僕は大きな船を降りました。

 

沢山の仲間に見送られながら。

 

 

 

 

 

次回 屋根裏王国物語 第6話 【約10ヶ月の準備期間-料理編-】 10月12日更新

屋根裏王国物語 第4話 【ついに貯金を始めたこと】

ハロウィンの準備をしていたらブログ更新が間に合いませんでした、、、。

もう遅れないようにがんばりますm(__)m

 

 

さて、今回はみんな気になるお金の話をしようかと思います。

 

「店出すのにどれくらいお金かかったの?」

 

という質問。

ほんとは聞いてみたいけど、お金の事なので何となく聞きにくい空気ってありますよね。

でも、実際にこれから店を出そうとしている人が一番知りたいのってそこだったりしますよね。

 

なので、もう今回はいっその事「ぶっちゃけいくらかかったのか」をかなり具体的に書いてしまおうかと思います。

別に聞かれたら普通に答えていたし、隠してるわけでもないですからね笑

 

良くネットや本に書いてある「開業するには800万〜1000万用意しなさい」っていうのは本当なのか?

僕が実際にどれくらいの期間で、いくら溜めて、自己資金はいくらで開業したのか、気になる人は読んでみてください。

 

 

 

 

僕が前職APカンパニーに入社してからそんなに間もない頃、社長がこんな様なことを言っていました。

 

 

「若いうちから貯金なんてするものじゃない、体力があるうちにどんどん遊んでセンスを磨いた方が良い」

 

「10年掛けて1000万溜めて、そこから何かをやろうとしても、今まで遊びもしてこなかった奴が面白いことが出来るわけがない」

 

 

これらの言葉を糧に(あるいは免罪符にと大事に抱えて笑)、僕は28歳に至るまで‶ほぼ”貯金をしてきませんでした。

宵越しの銭は持たぬ、とまでは言いませんが、基本的に外食メインでしたし、美味しいものを食べるのに割とお金は惜しまない方でした。

 

たまの連休には旅行にも行きましたし、話題のお店に行ってみたりもしました。

物欲はもともとあまりないというのと、物持ちがとても良いので、家電やら財布やらバッグ等は基本的に何年も使い続けていたりしました。

でも、その分たまに買い物に行くと一気に散財してしまうような衝動買いタイプなので、トータルで見れば被服費やらも同年代と比べて安かったわけではないと思います。

 

しかしなぜ‶ほぼ”なのかと申しますと、僕は入社してから給料から天引される形で毎月決まった金額分の自社株をコツコツ買い続けていたのですが、現金ではなく株で資産を持っていたので、その分を考慮して‶ほぼ”としております。

 

他にも、毎月のお給料から余った分はじわじわと溜まっていたのですが、それがある程度溜まったところでちょっと広い部屋に引っ越ししてしまったり、ボーナスがない会社だったので一度にまとまったお金が入ってくることもなく、結局まともな貯金はしていないに等しかったです。

 

 

 

僕が持ち株以外で、貯金を意識しだしたのは28歳になってからだったと思います。そんな僕は喫煙者でもありました。

貯金をする決意をした時に真っ先に思いついたのが

「煙草をやめたら年に〇〇円浮く!」

という皮算用でした笑

 

そして、その日から大学生の頃からずっと続けていた喫煙の習慣をやめることになるのですが、あらかじめ言っておくとその浮いたお金分貯金が増えることはありませんでした笑

結局のところ禁煙しようが、ラテマネーと呼ばれるいわゆる無駄遣いは、家計簿をつけるとか、財布を持ち歩かないとか、何かそういう行動を取らないと無くすことは出来なかったのです。

 

そこで、僕はマネーフォワードという家計簿アプリで家計のチェックを始めました。

そしてさらにあるルールを自分に設けました。

それは、

 

「コンビニで買っていいのは水とコーヒーだけ」

 

というルールです。

人生コンビニ縛りプレイを始めたのです。

ちなみに僕は毎日必ずコンビニを利用していました。

これにも色々と余談はあるのですが、今回の本筋とはあまり関係ないので割愛します。

 

とにかく、30歳で店を持つために、僕に一番必要なのはお金でした。

そして、僕の資産は28歳の時点では株券以外無いに等しかったです。

 

なので1年半で何とか開業資金を集めなくては!

ということでまずは目標金額を決めました。

 

その金額とはズバリ

 

 

《250万円》

 

 

です。

意外と少ないなと思いますよね。

いや、開業するのって800万くらいかかるんじゃないの?と。

 

やり方によると思うのですが、‶自己資金250万”もあれば割と余裕で開業できます。

ただ、これはあくまでも僕の個人的な感想で、実体験に基づいているということ以外はなんの根拠もないです笑

 

何でこの数字なのかと言いますと、もちろん融資を受ける前提だからです。

公庫を使えば、自己資金の倍までは割とすんなり融資を受けられます。

もちろん、審査もあるし、事業計画書も用意しないといけません。

僕はここに関しては知り合いに紹介してもらった開業コンサル会社に外注しました。

この辺はまた本筋からずれるので割愛します。

 

また別の記事で書きますが、僕は自己資金250万円を元手に300万円の融資を受ける計画を立てて、物件探しを始めることになります。

 

これから開業しようとしている人が気になるのは、

 

「実際に物件を抑えて、内装とか、備品とか揃えて営業できる状態にするまでにいくらかかるのか?」

 

という所だと思います。

 

これはやりたい業種によって必要な機材がかなり変わってくるので一概には言えませんが、カフェ、バーあたりをオープンするのに最低限必要な金額は250万くらいかと思います。

 

250万円で開けられるお店は10坪くらいの12~15席くらいの小さな店ですね。

ただ、大前提として居抜きであること、そして立地はあまり期待できないこと、となります。

 

この条件ならば探せば見つかるかと思います。

元スナックの居抜きで良ければ割とゴロゴロあります笑

ただ、スナックの内装はバーにするなら場合によってはそのまま使える店もあるかもしれませんが、カフェにするには結局内装を大きく変えないと行けなかったりするので、造作費用が安くて100万円くらいで物件を手に入れても結局内装費で持っていかれる可能性が高いです。

 

まぁ、とにかくお店を開けるだけなら250万円あれば十分に可能です。

 

ただ、やっぱり開けるからには内装にもこだわりたくなりますよね。

そこで、自分の理想を追求していくとどんどん初期費用が膨らんでいくっていうことになります。

250万円の骨組みを買って、そこから予算と相談しながら追加のパーツを買いそろえて装備を整えていくっていうイメージですかね。

 

僕は300万円以内でオープン可能な状態にするのを目標にして、残りは運転資金にするという計画を立てました。

 

 

そんなわけで、目標金額は250万円と決まったので、後は溜めるのみ!

当時の所有していた株を全て売却した時の利益が大体120万円くらいでした。

なので残りの約130万円を1年半で溜めればオッケーという感じですね。

 

ただ、僕の給料じゃ1月に10万円近く貯金に回すのはちょっとしんどかったので、一人暮らしの時は月5万円、会社を辞めてからは実家に帰って、そこからの約1年は月10万円くらいを目安に溜めていきました。

家賃分丸々貯金に回せるようになったので、一応家にお金を入れながらでも、以外と無理なく達成できそうでした。

 

が、ここで僕は海外の市場調査という大義名分のもと1週間のヨーローッパ旅行に行く事を急遽決めたので、30万円くらいそこで散財しました笑

でも、この時期にしか行けなかったし、この時期に行くことに必要性と意味も感じていたのでここは仕方なかったとします!笑

 

そして、禁煙と禁コンビニ(水とコーヒーを除く)の成果も多少は現れたのか、何とか220万円を1年半で溜めることが出来ました。

そして、最終的にはそのお金を元手に無事300万円の融資も通り、資金面に関しては無事クリアとなりました!!

 

300万円のローンってことなんですけど、車1台買ったくらいの金額なので、最悪お店が軌道に乗らなくても、普通に働いて返すことができる金額に収まっております。

ここら辺が僕なりのリスクマネジメントですね。

 

リスクを負うというということには変わりありませんがね。

そこらへんは次回のブログで書いていきたいと思います!

 

 

 

次回 屋根裏王国物語 第5話 【サラリーマンを辞める覚悟】 10月5日 更新

屋根裏王国物語 第3話 【居酒屋の店長として学んだこと◆

 

突然ですが、タロットカードに「愚者」というカードがあります。

 

1年前くらいに人の影響を受けて唐突にタロット占い覚えようと思って本を読んだりしていたのですが、まぁその話はさて置き、この上の画像のカードが「愚者」です。

タロットは絵柄にも意味が込められていて、その解釈も人ぞれぞれとんでもなく色々あるので正解とかないのですが、一応ベースとしての解釈曰く、愚者はプラスの要素もマイナスの要素も持つカードだそうです。

 

名前の響きだけ聞くとマイナスっぽいんですけどね。

タロットにおける一番最初のカードがこの愚者なんですが、それ自体が「始まり」を暗示しているそうです。

 

絵を見ると、黄金の空に浮かぶ煌々と輝く太陽が男の未来を明るく照らしているように見えます。

しかしよく見ると男は崖っぷちに立っているにも関わらず、足元を見ずにただ上だけを見上げて歩いています。

それに、これから旅に出ようというのに手荷物はずいぶんと少ないですね。物資は旅先で調達すればいいさって事なんですかね。

よく言えば前向き、悪く言えば見通しが甘い。

 

さて、そんな彼の足元には目の前に崖が迫っている危機を知らせようと相棒の犬が必死に訴えています。

輝かしい未来に盲目しているこの若者は果たして、周囲の話にも耳を傾け、足元をちゃんと確かめて崖から転げ落ちずに進んでいけるのでしょうか。

 

無知ゆえの勇気と、無知ゆえの弱み。

良くも悪くも可能性に満ちたカード。それが愚者なんだそうです。

 

 

さて、何でいきなりタロットの話をし始めたのか。

大丈夫です、ちゃんと繋がります笑

 

と言いますと、入社当時僕はまさしく「愚者」でした。

飲食ほぼ未経験。

学部で経営を専攻していたわけでもない。

泳いだことないのに海賊王目指しているような状態ですね笑

でも、なぜか謎の自信だけありました。

 

さっきのも書きながら改めて、あれ、これ自分の事かな?って思いました笑

ならば、この若者を自分に投影するならば、僕にとっての犬(心配してくれる人、忠告してくれる人)というのは、やはり会社の上司や、仲間でした。

 

上司については前回書いたので、今回はそれ以外の事を書こうと思います。

 

 

 

まず、僕が勤めていた会社はかなり研修が多く、新卒は特に色々ありました。

それは数字どうこうという研修ではなく、そのほとんどがコミュニケーションやマネジメント等、教育に関するものか、いわゆる人間力を高めるためのものでした。

 

オリエンタルランドが行っている社外セミナーのおもてなし研修に参加させてもらったりもして、僕の仕事に対する考え方は、前の会社で固まったといっても差支えないと思います。

 

一般的に飲食業というのは長時間勤務でブラックというイメージがあると思うのですが、入社当時の僕は勤務時間の長さで言ったら確かに1日12時間くらいは当たり前に働いてました。

週末になるともっと長時間になることもありました。

(もっとも、退社する1年前くらいからはコンプライアンスにうるさくなって、そんなこともなくなっておりましたが)

 

入社1年目は、研修や会議も参加しつつ、普段の営業も、という風になると確かにしんどく感じるような時もありましたが、飲食業に対して、何のイメージも持っていなかった僕は「まぁ、こんなもんなんだろう」程度にしか思っていなかったです笑

 

そして、店舗に関する数字などに関しては、物凄くじっくり教えてもらうということはあまりなかったのですが、働いているうちに自然と身についてきました。

 

 

 

そうなってくると、じゃあ、どうやったら店をもてるのか?と考えだすのですが、幸いにも僕が一緒に働いていたのはかつて自分で店を出したことがあったり、また、僕と同じく独立開業を目指している人が多かったのです。

そして実際に僕より先に会社を辞めて独立を果たした人も数名いました。

 

なので、リアルな声も含めていろいろと本当に参考になる話を聞かせてもらうことが出来ましたし、人を紹介してもらったりもしました。

 

僕が店を無事に開けられた外的要因はこれが一番大きかったと思います。

やっぱり、経験に基づく意見やアドバイス程参考になるものはないです。

 

 

「その気持ちの感じで行ったら間違いなく失敗しますよ」

 

 

とハッキリと目を見据えて言ってくれた人もいました。

実際に苦労も知っている人の意見なので本当に突き刺さりました。

 

飲食店の開業というのは、水商売なので、当然失敗するリスクは孕んでいます。

そのリスクをゼロにするのは不可能です。

でも、それをなるべく少なくすることなら出来る。

 

前を向いて上を目指しながらも、ちゃんと足元に気を配る。

それでも、万が一足を踏み外して転がり落ちたとしても、一番最後まで落ちずに踏ん張れるようにピッケルを用意しておく。

そして、なによりその覚悟もちゃんとしておく。

 

その上で、ポジティブに歩いていく。

 

ただ楽観的な人の事はポジティブとは言わない。

リスクマネジメントもしっかりしているからこそ失敗を恐れないで勇気を持って足を一歩前に踏み出せる。

転ばぬ先の杖を持っている人こそが、真のポジティブなんだと、その人は言っていました。

 

その言葉を受けて、僕も本当の意味で覚悟が決まったのだと思います。

 

 

 

人の意見を聞くのは本当に大事です。

でも、やってみないことには本当の意味では分からないことの方が多いです。

百聞は一見に如かず、千聞とてまた然り。

 

未体験の事を実際に体験した人と同じくらい理解する事は出来ないんです。

そのことが良い意味でも悪い意味でも自分の精神に影響します。

 

「そんなのやってみないと分からないじゃん!」ってやつですね。

 

余談ですけど、ドラマとかでこのセリフを言う人は大体失敗してますよね笑

でも、うまいことやり遂げるパターンがあるのも事実。

世の中の大抵の発明家は最初は誰にも相手にされなくて孤独だったんです。

 

だから最終的に決めるのは自分なんです。

責任を取るのももちろん自分。

でも、そんなことは多分言われなくてもみんな分かってると思います。

 

分かってるけど、でも、不安は消しきれない。

それが普通なんです。

むしろその気持ちがないと本物の愚者になってしまうのだと思います。

 

不安な気持ちと闘いながら、それでも、自分が信じる道を歩いていく覚悟。

その覚悟が決まらないうちはまだ、一歩を踏み出すべきではないかもしれません。

 

 

 

「その気持ちの感じで言ったら間違いなく失敗しますよ」

 

 

 

この言葉はいまいち覚悟が決まっていない僕が腹をくくるきっかけになりました。

恐らくそれが分かっていて敢えて言ってくれたんだと思います。

 

失敗が怖くないといえば勿論嘘になります。

でも、ここで失敗しても死ぬわけじゃない。

本気でやり切って、やり切った上での結果ならそれを否定せずにちゃんと受け止める。

 

それが僕なりの覚悟です。

そして、僕は7年勤め、本当にお世話になった会社を退社するのでした。

 

 

 

「それでも、形にせずにはいられないんです。一回きりの人生ですから」

 

 

 

 

次回 屋根裏王国物語 第4話【ついにまともに貯金を始めた事】 9月28日更新!